殺戮都市

「はははっ!お前みたいなヒョロヒョロが、この俺の相手になると思ってるのか!?ソウルを残して死んでろ!」


怒ったか?


いや違う。


俺を馬鹿にしたような笑みを浮かべて、大きくハンマーを振りかぶった。


ありったけのパワーで、地面を叩き付けるつもりだろう。


だけどそれは、俺にとっては願ってもないチャンス。


素早く中川の左側に、距離を取って回り込んだ俺は、ハンマーが地面を打ち付ける瞬間を待った。


すでに振り下ろされているハンマー。


でもそこには俺はもういない。


攻撃の姿勢に切り替え、日本刀を握り締めて中川に接近したその時だった。


ドカンと、振り下ろされたハンマーから爆発音かというほどの衝突音が聞こえて……。


踏みしめた地面が、アスファルトが隆起して、俺のバランスを崩したのだ。


その範囲、ハンマーを中心に、直径5メートルと言った所か。


辛うじて転倒は避けられたものの、攻撃が出来るような体勢じゃない。


中川から飛び退いて、地面の惨状を見た俺は、思わず息を飲んだ。


地面にめり込んだハンマーから、放射状に伸びるアスファルトのひび割れ。


地面の隆起が、その威力を物語っていた。