殺戮都市

なんて馬鹿力だよ!


柄で突つかれただけだぞ!?


もしもこれが柄じゃなかったら……一撃で肉の塊になってしまう!


葉山とは違った強さ。


これが星5レアの所持者なのかと、今更ながら恐怖を覚える。


「中川!お前はもしかして、達也に歯向かったのか!?だからこんな所に……」


「黙れ!俺に足りなかったのは経験だ!経験さえ積めば、あんな野郎に負けるわけはねえんだよ!!力も、体格も!俺の方が上なんだからよ!」


恵梨香さんに向かって吠えた後、再び俺の方へと向かって歩き出す中川。


自転車に突っ込んで身体が痛むけど、立ち上がった俺は辺りを見回した。


動き回るには十分な広さ。


さっきは動きが遅いと思って油断したから、反射的に出された柄に当たってしまったのだろう。


一撃が恐い相手だ……だけど、それだけ。


話の内容もただの言い訳にしか聞こえない。


勝てる相手だ……なんて言うつもりはない。


あのハンマーがかすりでもすれば、それで終わってしまうのだから。


「恵梨香さん、巻き添えを喰らわないように離れててください。こいつは……俺がやります」


日本刀を構えて、俺は中川を睨み付けた。