殺戮都市

「恵梨香さん……単騎でナイトを倒せるやつは、松田達也だけじゃなかったんですか。こいつ、あっさり殺しましたよ」


ズシンズシンと、まるで地面を踏みならすように歩いて来る中川に、俺はジリジリと後退しながら恵梨香さんに尋ねた。


「私が知っていた頃のこいつでは無理だった。気を付けろ!中川も星5レア……ウォーハンマーを持っている!」


いきなり星5と出会うなんてツイてない。


「あんなやつと一緒にするんじゃねぇよ!!俺はあんなやつより強い!偉そうに踏ん反り返ってるだけのやつよりずっとな!」


何を言っているのか良く分からないけど、俺を殺すつもりに変わりはないようだ。


笑顔が消え、両手でハンマーを構えた中川は体勢を低くして俺との距離を詰めて来たのだ。


だけど、動きはそんなに早くない。


背後に回り込もうと、その突進を避けた時だった。


















回避した俺の眼前に、ハンマーの柄が迫る!


「なっ!?」


慌てて日本刀で直撃は避けたものの……想像を絶する威力に、俺の軽い身体は簡単に弾き飛ばされてしまったのだ。


道路の脇に停められていた自転車の列に突っ込み、派手な音を立てて倒れる。