殺戮都市

「本気で……ですね。分かりました」


あまり日本刀の力には頼りたくないんだけどな。


葉山に妖刀だと言われてから、妙に意識してしまう。


俺ではなく、この武器自体に意思があるようで、それに抗えなくなるんじゃないかと。


でも、それも状況次第。


手を抜いて勝てる相手じゃないなら、日本刀の意思でも何でも良い。


「行くぞ!」


恵梨香さんの合図で、怪物に向かって駆け出した。


俺達を警戒して、ガードを固める怪物。


その構えに一分の隙もない。


一撃で仕留められないなら、連続攻撃で隙を作る!


そう決めて、日本刀を振ろうとした時だった。

















「ギャフッ!!」
















俺達の攻撃を待たずに……突然目の前の怪物の頭部が叩き潰されたのだ。


飛び散る血飛沫、グラリと揺れる怪物。


その場で踏ん張って動きを止めた俺は、その不可解な現象に警戒を解く事が出来なかった。


それは恵梨香さんも同じようで……トンファーを構えたまま、倒れる怪物をジッと見ていたのだ。


「儲け儲け。しかしなんだってこいつは背中を向けていたんだ……ん?」