殺戮都市

バベルの塔に近付き、怪物との戦闘が始まる。


だけど、ポーン程度ではもう俺達の足を止める事など出来ない。


一匹、二匹と日本刀を一振りするだけで怪物の首が飛ぶ。


「追って来るやつだけ殺すんだ!さっさとここを抜けるぞ!」


そう言うなり恵梨香さんは駆け出して、俺との距離が開いて行く。


日本刀を一振り、刀身に付いた血を飛ばし、俺もその後に続いた。


「アオオオオオオオオオン!!」


北軍の陣地に向かって走る俺達の背後から、怪物の遠吠えが聞こえる。


今まで、こんな鳴き声は一度も聞いた事がない。


「え、恵梨香さん!何だか変じゃないですか!?怪物が追って来る気配がないんですけど!」


「チャンスと思うんだ!追って来ないならそれで良い!」


そう思いたいけど……これはもしかして、仲間を呼んでいるんじゃないのか?


一匹の遠吠えは、次第に他の怪物にも伝染して行って、至る所から声が聞こえる。


それでも走り続ける俺達。


そして、光の壁の切れ目に到達したと思ったその時……そいつは俺達の前に姿を現したのだ。


俺達を行かせまいと、道を塞ぐように盾と槍を構えて。