殺戮都市

「それはナイトと呼ばれる怪物だ。ポーンなんかとは比べ物にならない力を持っているが……そうか、ナイトに勝てるやつはいないか」


ポーンにナイト……そしてキングもいる。


「ナイトですか。なんだかチェスみたいですね」


チェスだとしたら……他にもまだ強い駒が存在するんだよな。


ただの偶然だと思わないと、この先が不安になる。


「まあ、その話は置いといてだ。少年は言ったな?一人でナイトに勝てるやつはいないと。一人だけ知っているぞ、単騎でナイトを殺せるやつを」


恵梨香さんのその言葉に、俺は背筋に悪寒が走った。


まさか……あんな怪物に勝てるやつがいるとは思えない。


もしもその言葉が本当なら、仲間に引き入れる事が出来れば大きな戦力になるのは間違いない。


「だけど、あまり期待はするな。あいつは……危険なんだ」


敵軍の俺がそんなやつと顔を合わせれば、戦闘に発展するのは目に見えている。


仲良く話し合い……なんて、出来るはずがないだろうけど。


「そいつはどこにいるんですか?」


「行くつもりか?その男の名前は松田達也。北軍の星5レアの持ち主で……私の恋人だった男だ」