殺戮都市

「だからね、星5を持っている真治君には、頑張ってもらいたいんだよ。キミが……」


と、新崎さんが俺を励まそうとしてくれていた時だった。














『30分後、戦闘が開始されます。準備をして、戦闘開始をお待ちください』












俺達が持っている端末全てから、その声が聞こえた。


瞬間、ドキッとして、身体中が冷たくなる感覚に襲われた。


「説明はここまでにしておきましょ。後は実戦で覚えてもらうしかないわね」


「そうだな、じゃあ防衛に回るか。慣れるには防衛が丁度良い」


新崎さんと奈央さんは分かっているから良いだろうけど、俺には今の会話の意味が分からない。


それも含めて理解しろって事なのかな?


「真治君に明美さん。移動するから一緒に来てね。戦闘が始まると……ここも戦場になるからさ」


怪物も怖かったけど、今からどんな事が始まるのかを考えるとそれも怖い。


戦闘……防衛……話を聞く限りでは、東軍から攻めてくる人達を殺さなきゃならないんだよな……。


俺にそんな事が出来るのかどうか……出来るなら、何も起こらないでくれと祈りながら、新崎さんと奈央さんの後に着いて行った。