殺戮都市

そう言った後、恵梨香さんを連れて部屋を出た葉山。


この警備室には俺とキングだけ。


「お前が……理沙を追い込んだんだ、絶対に許さない!!」


日本刀を握り締め、頭上に振り上げた俺は機会を睨み付けた。


『あんなションベン臭えガキが一人死んだからって何なんだよ。良いぜ、破壊するなら破壊しろよ。それでお前はこの街から出られる。まあ、東軍の人間全員が犠牲になるけどな』


「だ、黙れよ……」


キングが……俺の心に揺さぶりを掛ける。


こいつは理沙の仇で、殺したいと思っていた。


なのに、正体は東軍のキングで、破壊してしまえば、亜美も優も死んでしまうんだ。


『何悩む必要があるんだよ。元の世界に戻れば、お前の大好きな彼女は生きてるんだぜ?まあ、動いて話をするだけで、中身は違うけどよ。別に良いだろ、それでも』



そんなの……良いわけがないだろ。


どこまでこいつは人の心を踏みにじるんだ。


許せない……許せないと思うけれど、色んな事が頭の中をグルグル回る。


『どうした!早くやれよ!俺は破壊されても、この街がある限り何度でも復活するけどな!』


キングの言葉に追い込まれる。


「う、うわあああああああっ!!」


どうして良いか分からないまま……俺は日本刀を振り下ろした。