『おい、葉山……一体どういうつもりだ?こんなやつらをこの部屋に入れるなんてよ』
突如室内にあの声が鳴り響く。
見回しても監視カメラはこの部屋にはないのに、どこで俺達を見ているんだ。
「俺が負けたんだ、お前の生死はこいつに委ねるべきだろ。……少年、この機械が声の主。そして東軍のキングだ」
「何っ!?」
葉山の言葉に、恵梨香さんが反応する。
この機械が……こんな物がキング。
言葉だけで人を操って、理沙を追い詰めたクソ野郎。
『お前、分かってんのかよ。俺が破壊されたらお前も死ぬんだぜ?』
「仕方ねぇだろ。少年は彼女を助けたかったのに、あんたが殺させたんだからさ。これで少年にはキングを破壊しない理由がなくなっちまったんだから」
人だったら……どんなに気が楽だったか。
殺して、生き返ってまた見つけ出して殺して。
何度も死の苦しみを味わわせる事が出来たのに。
よりによってこんな……。
「そんなわけだ。破壊するなら好きにしろ。こいつはお前に破壊されるような事をしたんだからよ」
自分も死ぬかもしれないって言うのに、葉山は本当にそれでも良いのか?



