殺戮都市

しばらくして泣き止んだ恵梨香さんは、スカートの位置を戻し、いつもの調子で葉山に尋ねた。


「少年が勝ったと言うなら、ここにキングがあるかどうか教えてもらおうか。私達の目的はそれだけだからな」


「その前にまず、少年が殺したくてウズウズしているやつに会わせないとな。すぐそこにいるから、会ってからだな」


理沙の心に恐怖を植え付けて、俺を殺すようにけしかけたやつ。


その姿を見た瞬間、俺は斬り掛かるかもしれないな。


それを止める自信はない。


葉山に案内されてやって来た部屋。


警備室とプレートが掲げられたその部屋の鍵を開けて、ドアを開けた葉山。


フツフツと、頭に血が昇り始めているのが分かる。


ついにご対面か。


荒くなる呼吸を抑えて、部屋の中に入るとそこには……。


















誰も……いなかった。
















まさか、俺達を騙したのかと葉山を睨み付けるけど、葉山は首を横に振るだけ。


モニターがいくつかと、見た事もない機械が置かれている、学校の放送室のような部屋。


ここのどこに、あのクソ野郎がいるって言うんだ。