殺戮都市

従業員のロッカールーム。


そこの鍵をポケットから取り出して開ける葉山。


ゆっくりとドアを開けるとそこには……。


「んー!!んーんー!」


口を、手足を、ガムテープでグルグル巻きにされた恵梨香さんが床に転がっていたのだ。


「あーあー、暴れるからスカート捲れ上がってるじゃないか。直せないんだから動くなっての」


ヒラヒラのスカートが随分高い位置まで上がっていて、下着が丸見え。


「恵梨香さん!」


葉山を押し退けて恵梨香さんに駆け寄った俺は、手足の自由を奪っているガムテープを日本刀で切った。


すぐに口のガムテープを剥がした恵梨香さんは、何だか悲しそうな表情を浮かべて……俺の身体に手を回したのだ。


ギュッと抱き寄せられて、大きな胸が押し付けられる。


「真治少年……よく生きていたな。葉山に勝てるはずがないと思っていたのに……」


ヒックヒックと、泣いているのが分かる。


あの、感情を表に出さない恵梨香さんが泣くなんて。


「ああ、俺の負けだ。少年は強くなってるぜ。……危険なくらいにな」


泣きじゃくる恵梨香さんにも、葉山にも何も言えずに、俺はただ抱きしめられていた。