「……年、おい!もう回復してるはずだろ。良い加減起きろよ」
ゆさゆさと身体が揺れる感覚、そしてその声に、無理矢理意識を覚醒させられる。
そうか、俺はまた死んだんだ。
南軍からやり直しで、ここはあのビルの一部屋……そう思って目を開けると、見たこともない天井。
それに、なんだか寝心地の良い物の上に寝ているけど……。
不思議に思いながら、辺りを見回してみると。
「やっと目が覚めたか。結構重かったぞ、お前」
俺の顔を覗き込むようにして、葉山がそこにいたのだ。
「は、葉山!」
寝たままで慌てて日本刀を抜き、斬り付けようとするけど、葉山は素早く飛び退いて首を横に振った。
「バ、バカ野郎!死に掛けてたお前を助けたのは誰だと思ってやがる!」
助けた?
そう言えばここはデパートの寝具売り場。
失った左腕も左目も、しっかり元通りになっている。
本当に……葉山が助けてくれたのか?
だとしたら何の為に。
「何のつもりだよ。俺を助けて、お前に何の得があるんだよ」
助けてくれたのが本当だとしても、俺は葉山を許すつもりはない。
いや、厳密に言えば、理沙を追い込んだあの声の主が許せない。



