殺戮都市

前回も、今までも、本気を出していない事が分かる。


それほどまでに圧倒的な殺気を感じるのだ。


妖刀でも何でも良い、今は目の前の葉山を倒す為に戦うだけだ。


近付けば……確実に殺されるような雰囲気を醸し出す葉山に、どう攻め込めば良いのか。


襲い掛かって来てくれる方が何倍もマシってもんだ。


俺にとっても葉山にとっても、この間合いは遠い。


だけど、そんな物はどちらかが動くだけで簡単に詰まってしまう。


お互いの攻撃が直撃するくらいの距離に。


だからこそ、迂闊に踏み込めない。


ダラダラと額から垂れる血が、俺の目に入りそうになる。


「真治少年、お前達は何の為にここに来たんだ?キングを破壊しに来た……そうだろ?」


いつまでも距離が詰まらない事に痺れを切らせたのか、葉山がそう尋ねた。


「破壊はするつもりはない。ここにキングがあるのか確かめに来ただけだ。俺は恵梨香さんとバベルの塔に行く。その為の仲間を探してるんだよ!」


ここまで来て隠すような事じゃない。


俺達の目的が知れた所で、葉山と戦う事には変わりはないだろうから。


「バベルの塔……言うねえ。でも、キングがあるか調べに来たなら、ますます負けられねぇ」