殺戮都市

日本刀が槍の柄を弾こうとする。


だけど葉山は、それを予期していたかのように、グッと槍に力を込めている。


僅かに上方に逸れたものの……槍の刃が、俺の額の肉を切ったのだ。


鮮烈な痛みが頭部に走る。


バランスを崩した俺は、葉山の足元に倒れ込んだ。


慌てて床をゴロゴロと転がり、すぐさま立ち上がる。


怒りに任せて攻撃しても、まだ葉山に届かないのか。


「……また人を喰うかよ。何人の持ち主を殺すつもりなんだ、その妖刀は」


葉山は何を言ってるんだ。


人を喰う?妖刀?


額を切られたおかげか、少しは冷静になれた。


はね除けていた葉山の言葉も届く。


「お前がこの武器の何を知っている……」


「良く知ってるぜ。前の持ち主も、その前の持ち主もな。それは持ち主を喰う危険な武器なんだよ」


突然明かされた秘密に、俺は正直困惑した。


確かに、妖刀だと言われればそう思える事は多々ある。


強化すればするほど力がみなぎって来て、理沙を殺した。


今だって葉山に反応して勝手に動いているようにも思えるし。


「ここから先は、俺に勝てたら教えてやるよ。何度もそいつに負けたくねえからな」


葉山の雰囲気が……少し変わった。