殺戮都市

まずは横に振る斬撃。


様子見とかそんな力加減じゃない。


一撃で、葉山を槍ごと斬るつもりで。


だけど、その攻撃はあっさりと槍に阻まれた。


さすが星5レアの武器と言った所か。


「何だよ……どんな速度で強くなってるんだよ!」


前回ならすぐに反撃を加えられていた。


だけど今回はそうじゃない。


俺の攻撃を防ぐ事に必死で、反撃する余裕がないように見える。


だけど、違和感があるのは俺も同じ。


防御されたらすぐに飛び退いて次の攻撃に移りたいのに、日本刀がそうさせてくれない。


ギリギリと押し合う鍔迫り合い。


俺の意思とは関係なく、日本刀が身体を動かしていた。


でも……それでも良い!


葉山に勝てるなら、日本刀が勝手に動いていても!


流れに乗るように手に力を込めた俺は、一気に葉山を押した。


「くっ!」


俺と日本刀の力に押し負け、さらに後方へと飛び退いた葉山に追い打ちを掛ける。


行ける……完全に押してる!


そう感じて、調子に乗った俺の眼前に槍の先端が向けられた。


なのに……止まらない!


日本刀は動く。


俺の身体を動かす。


だけど、それに振り回されるように、俺は槍に向かっていた。