殺戮都市

「葉山ぁっ!!これもお前が仕組んだ事か!!」


怒りに任せて日本刀を引き抜いた俺は、止まっているエスカレーターに向かって歩き出した。


「俺が計画した事じゃないけど、その様子じゃ信じてくれそうにないよな。あー、面倒臭え」


エスカレーターを駆け上がる俺を、手すりにもたれて待っている葉山。


恵梨香さんを捕らえて、俺を殺して、理沙に俺を殺すようにけし掛けたやつの仲間である事に違いはない。


「真治少年、一つだけ言っておくけどさ、その武器の力に飲まれるなよ?それは……」


「黙れよ!」


槍を片手に、指差す葉山の懐に飛び込んだ俺は、理沙にそうしたように日本刀を振り上げた。


完全に不意を突かれた葉山。


槍でのガードも間に合わないくらいの速度で俺の攻撃が襲い掛かる。


まずい!


そんな表情を浮かべたかと思ったら、その左手には別の武器。


素早くそれを日本刀に合わせて、身を低くしたのだ。


振り抜いた日本刀が、葉山の武器と接触する。


斎藤のメリケンサックを破壊した時のように、薄氷が砕けるような音が聞こえて、 葉山の短刀が砕け散る。


だけど、日本刀は葉山に当たる事なく空を斬ったのだ。