殺戮都市

どうして……勝手に日本刀が動いたのか。


どうして……俺はそれに逆らえなかったのか。


眼前に迫った理沙の身体から鮮血が噴き出し、それを浴びた事で俺が何をしたのかを理解した。


「あ、ああっ!」


虚ろな瞳で俺を見詰める理沙に手を伸ばし、崩れ落ちる身体を支えるように……俺は強く抱き締めた。


何でこんな事になったんだ、俺はこんな事をしたくなかったのに。


「ごめん、ごめんな、理沙。どこで生き返る!?絶対迎えに行くから、俺がずっと守るから、その場所を教えてくれ!伝えるのが難しかったらここにいるからさ、理沙が来るまで待ってるから!」


ギュッと抱き締めて、理沙の頭に頬を寄せて。


切断されて倒れそうになる下半身と落下しそうになる上半身を、何とか落とすまいと必死になったけど……理沙からの返事はなかった。


大丈夫さ、すぐに光の粒に変わる。


ソウルが0だったなんて事は……。


例え理沙の身体が光の粒に変わらなくても、変わるまで待っていてやる。


そう……思っていたのに。


カタンッと、足元に何かが落ちる音が聞こえた。


それは……俺の希望を打ち砕く音だと気付いたのは、しばらくしてから。