殺戮都市

驚いたような表情を浮かべて、ゆっくりと手を伸ばす。


そして、俺の指先に触れるかどうかという所で……。














『なーにやってんだ?殺さないって言うなら、東軍の男全員にレイプさせるぞ?』

















その声に、理沙の表情が怯えた物へと変化して行く。


「嫌……嫌だ!それだけは嫌!」


もしかするとなんとかなったかもしれないのに……この声のせいでダメになってしまった。


包丁を振り上げて俺に襲い掛かる理沙。


反射的に日本刀を抜いて、素早くそれを回避する。


「理沙!やめろ!」


「お願い真治!死んでよ!死んでよ!!」


ボロボロと涙を流して、震えながら俺に迫る。


これが理沙じゃなかったら、一瞬でカタが付くのに……。


変わってしまった、別れを告げられた彼女を前に、俺は手が出せずにいた。


人を殺すなんて出来るような子じゃない。


そんな理沙にとって、この街は地獄でしかなかっただろう。


男に弄ばれるだけ弄ばれて、生きる術も身に付けられなかったに違いない。


それは、この攻撃から読み取る事が出来た。