殺戮都市

理沙のその言葉に、俺は叫んだ。


デパート全体に響き渡るような声で、 頭を抱えて。


遅いなんて言われても、どうしようもないじゃないか。


俺がここに来たのは変なメールが送られて来た直後で、それまでこんな街の事は知らなかったんだから。


「だからさ……ここで私に殺されてよ。真治を殺せばここで保護してくれるって言ってた。もうレイプされる事もないって……」


「そんな言葉……本気で信じてるのか!?俺を殺せば恵梨香さんをレイプさせてやるって条件を出したやつらの言う事を!」


「何だって良い!!今より辛い事なんて他にない!」


どれだけ辛い目に遭って来たのか。


随分やつれているその顔から分かるはずなのに、理沙を慰める言葉も掛けてやれない。


手には包丁、ゆっくりと迫る理沙に俺は……。















「俺と一緒にいる東軍の人間もいるんだ。俺が理沙を守るから、俺と一緒に来いよ。それなら、辛い目に遭わなくて済むだろ」
















不安で胸が張り裂けそうな中、俺は理沙に手を差し出し、精一杯の笑顔を向けた。


その手に驚いたように反応する理沙。