殺戮都市

……何だ?


何かおかしいぞ。


恵梨香さんにしては身長が低いし、髪の長さも違う。


これは……誰だ。












「おーい、真治少年。俺は上から見物させてもらうわ。お前がそいつを相手にどう戦うか、興味があるからな」










そんな事を考えている俺の耳に、葉山の声が聞こえた。


葉山は戦わない?


目の前の人物が恵梨香さんじゃないとしたら……俺を殺せるやつが待ち構えていたという事か。


この街で、数え切れないくらい人を殺した。


それこそ、どれだけ人から恨みを買ったか分からない。


だから、この人物にも激しい恨みを買っているのだろう。


徐々にはっきりとして行くその姿。


「あ……う、嘘だろ?」


見覚えのある制服……見覚えのある顔。


いや、見覚えなんて言葉を使ってはいけないくらいに知っている。


そこにいたのは……。

















「り、理沙……」

















その姿を見た途端、胸が苦しくなるのを感じた。


別れを告げて、俺の前から消えた理沙。


一緒に行く事を選んでくれなかった俺の彼女がそこにいたのだ。