殺戮都市

男達は声も出さずに地面に崩れ落ち、俺はその隙間を縫って入り口へと向かった。


洗って、血を落としたばかりなのに、また真っ赤になる身体と服。


こんな事の繰り返しじゃ、洗う意味がないな。


なんて、もういっぱしの戦士気取りで。


今は葉山だ。


それ以外のやつが来ても、俺の相手にはならない。


入り口で待ち構えているやつがいるんだから、中にもいると考えるべきだろうな。


自動ドアが開き、店内へと足を踏み入れた俺は、辺りをじっくり見回した。


……上手いもんだな。


隠れて様子を伺っているのだろうけど、俺にはどこに隠れているのかさっぱり分からない。


襲う方も必死なんだろうな。


いつ、どこから人が飛び出して来るか……。


その柱の影か?


それともそこのカウンターの後ろからか。


いつ襲われても大丈夫なように、ゆっくりと歩を進めるけど……誰も飛び出してくる気配がない。


俺の考え過ぎだったか?


葉山がいるから、ここの防衛は大丈夫だと思っているのか?


だったら襲いかかって来るやつなんていないかもしれない。


そう思って、フウッっと溜め息を吐き、二階に向かって歩き出した時だった。