殺戮都市

フワフワした感覚の中、緩やかに意識が覚醒して行く。


なんだか口がもぞもぞする。


頬も熱いし……何か病気かな。


そんな事を思いながらゆっくり目を開けると……。

















「ん……真治……」














そう呟いて、優が俺の頬に手を添えてキスしていたのだ。


何だ……この状況は。


混乱しながらも、慌てて優の肩を掴んで引き離す。


「な、何してんだよ……」


「あ、起きちゃった。真治の寝顔が可愛いからつい」


特に驚いた様子もなく、ニッコリと笑って見せるけど……ついじゃない!


「そうじゃないだろ……俺は優の彼氏じゃないんだから、こんな事をするのはまずいだろ」


「こんな事って……嫌だったらごめん。だけどさ、真治は私を助けてくれたでしょ?この街で見返りなしで助けてくれる人がいるなんて思ってなかったから……好きになっちゃったんだ」


ある意味衝撃の告白。


一方的に別れを切り出されたとは言え、俺には理沙がいて、まだ別れたとは思っていないから。


「この街を基準に考えちゃダメだろ。俺がした事なんて、元の世界では普通の事なんだからさ」