殺戮都市

二人に少し話した後、俺はシャワーを浴びて血を落とした。


怪物の槍で斬られた左腕が痛む……回復するにしても血を洗い流してからじゃないと。


そんな思いで身体に付いた血を流し、着ていた服もシャワーのお湯ですすいで。


とりあえず血は落とせたものの、体調を万全にする為には高速回復をしなければ。


今、デパートに向かっても、葉山に勝てる気がしないから。


シャワールームの換気扇のスイッチを押して濡れた服を干し、タオルを腰に巻いてそこを出た俺は、二人の視線に晒された。


「し、真治!あんたなんて格好で!!」


ニコニコしている亜美とは対照的に、優は恥ずかしそうに顔を背けた。


「仕方ないだろ。血塗れなんだからさ。仮眠室使わせてもらって良いよな?傷を治さないと」


二人にそう言って、俺は仮眠室に入った。


部屋の中には、優か亜美が使っていたのか、布団が敷きっぱなしになっていて、俺はそこに寝転んで端末を操作した。


高速回復、時間は60分。


早くデパートに向かいたいけれど、その気持ちをグッと堪えて布団を被り目を閉じた。


ゆっくり寝よう。


目が覚めた時、それは戦う時間だと自分に言い聞かせて。