殺戮都市

俺が一度殺されて、この南軍に戻ったのは悪い事じゃなかった。


心のつかえが取れたと言うか……奈央さんに会って新崎さんの死を伝えられた事は良かったと思う。


そして、斎藤との戦いも。


武器は一つになってしまったけど、今まで以上に強くなった実感がある。


新崎さんの亡骸にカーテンを被せて、しばらく奈央さんと話をした後、俺達はビルを出た。


今のままでは、まだ葉山には勝てないかもしれないけど、救出が遅れれば遅れるほど、恵梨香さんが危険だから。


「街の中央部を通るってさ、ポーンがいっぱいいるんでしょ?良くそんな場所を抜けられたね。私達と別れてすぐでしょ?抜けたのは」


東軍に向かおうとする俺を、ギリギリの場所まで見送ってくれると言う事で、奈央さんと二人光の壁沿いに歩く。


まだ戦闘が始まる予告もなくて、戦闘の終了まで待っている時間が惜しいから。


「戦闘が終わったら、怪物が死んだ人を喰いに出て来るでしょ?その時は、中央部にあまり怪物はいないんですよ。前回はそのタイミングで抜けたんですけど……」


東軍で、優を助けた時に、鬼頭のポーンと戦った。


個体によって強さが違うのかは分からないけど、あの程度なら今の俺なら何とかなりそうだ。