殺戮都市

もう……何を言っても無駄なのか。


目の前にいる奈央さんと明美さんは、俺の言葉を信じてはくれない。


この街に来て最初の仲間が……俺に敵意を向けている。


騙し騙され、殺し殺される無情の街で、どうして斎藤なんかを信じたんだ。


深い悲しみと脱力感に襲われて、俺は俯いた。


「俺は……殺してない」


そう呟いて、拳をグッと握り締めて。

強く、祈るように絞り出した言葉も、明美さんには届かなかった。


「次は当てるって言ったでしょ!!」


別れてから、随分練習したのだろう。


顔を上げた俺に向かってトリガーを引く明美さん。


俺は……全てを振り払うように、再び日本刀を引き抜いた。


容赦無く放たれるボルト。


一直線に俺の額目掛けて飛んで来るそれを……素早く首を傾げて回避した。


オートリロードのボウガン。


何度も何度も俺を狙ってボルトを撃つけど、それが全部見える。


多分……葉山も俺の動きをこんな感じで見ていたんだろうなと冷静になって。


「あ、当たらない……あれだけ練習したのに」


「真治君は、私達とは比べ物にならないほどの修羅場をくぐって来たって事ね。私達じゃあ、真治君には勝てない」