殺戮都市

「……は、反則だろ。地面を斬ったかよ」


チラリと、日本刀を踏んだ自分の足を見て、引きつった笑みを浮かべた斎藤。


その左腕は、振り上げた俺の右腕と顔の間にあって……振り上げる為に少し仰け反っていなければ、俺の顔面を破壊していただろう。


目の前で、身体を両断されて血を飛び散らせる斎藤。


地面に崩れ落ちる斎藤の重量が、絡んだ腕にのし掛かり、俺もまたその場に崩れ落ちた。


勝った……のか?


ほんの僅かな差だった。


身体能力で圧倒的に上回る斎藤に勝てたのは、武器のおかげ。


そう痛感させられたバトルだった。


斎藤が倒れ、俺も倒れて、壁となっていた人達が騒ぎ始めた。


「お、おい……斎藤さん、やられちまったのか?」


「相討ち……いや、でもよ、後半は斎藤さんがやられっぱなしだったぞ」


そんな声が、徐々に真っ白になって行く頭の中に響く。


左の拳の直撃は避けた……けど、多分かすったのだろう。


あの凶悪な拳が触れるだけで破滅的なダメージを食らう。


それと出血があいまって、俺の意識を喪失させて行く。


生き返ったばかりだと言うのに、また俺は死ぬのか。


少しだけ強くなれたという思いと共に、俺は死んだ。