殺戮都市

斎藤の拳が俺に迫る。


俺の日本刀がそれを迎え撃つ。


これでダメなら……確実に死んでしまう。


衝突する拳と日本刀。


さっきまでなら、「ガンッ」と言う音と共に弾かれた刀身。


だけど、強化された日本刀はそんな未来を打ち砕いた。


パリパリと、まるで薄い氷を踏んだ時のような音が聞こえる。


涙で歪む視界に捉えたのは……斎藤の拳を覆う膜のような物が崩壊し、メリケンサックごと真っ二つ切り裂かれる腕だった。


斎藤はまだ何が起こったのか理解していない様子で。


力強く振り抜いた腕が、日本刀によって真っ二つにされて。


「ぎゃあああああああああああっ!!」


声が上がったのは、腕の半分が地面に落ちてからだった。


あれだけ……何度も俺の攻撃をガードした拳が、武器レベルを上げるだけでこの威力。


もしも葉山が、武器を合成強化していたとしたら……俺が勝てないのは当然だった。


「お、俺の腕が……腕が!!」


ダラリと垂れた、半分の厚みになった腕を抑えて、斎藤が悶える。


俺だって腕が根元からないんだ。


これでおあいこだろ。


いや……武器の威力を考えると、俺の方が有利か。