殺戮都市

その音声が聞こえ、笑っていた人達がざわめき始めた。


……なんだ?


まさか、強化する事が頭になかったとでも言うのか?


そんな事があるわけがない。


この街にいるんだから、武器の強化くらい知ってるはずだろう?


「お、おい……まさか、レベル1で斎藤さんと戦ってたのか?嘘だろ」


「あ、ああ……だって斎藤さんのアレは、レベル40は超えてるはずだろ……」


レベル40……どおりで一撃が思いはずだ。


俺の日本刀は、合成強化をしてなかったから一撃が軽かったのか。


それでも、武器の性能だけで勝てて来たってわけだな。


「だ、黙れテメェら!たかがレベル5だろうが!!」


なるほど、強化する事は頭にあっても、まさかレベル1だとは思ってなかったって事か。


こんな事なら、左腕がなくなる前にやっておけば良かった。


痛みに耐え、くわえた日本刀を再び右手で持って、俺はその切っ先を斎藤に向けた。


特に……変化はない。


軽くなったわけでもないし、力がみなぎっているわけでもない。


「テメェが死ぬ事は変わらねえんだよ!」


拳を振り上げ、あっという間に俺との距離を詰める斎藤。


片手では防御出来ない。


そう感じた俺は、その拳に合わせるように日本刀を振った。