殺戮都市

「ぎゃあああああっ!!」


斎藤に殴られて、何かが宙を舞う。


激しい痛みに身をよじらせて……俺の腕が弾き飛ばされたと分かったのは、それが地面に落ちてから。


「はぁ……はぁ……手こずらせやがって。次は右腕を吹っ飛ばしてやるぜ!」


形勢が有利になったと判断したのか、一歩退いて俺を見下ろす斎藤。


ほんの少し、指が動くかを確認しただけなのに……。


それだけで左腕を丸ごと持って行かれるなんて。


あまりの激痛で頭が回らない。


悶える事しか出来ない。


敵軍に捕えられて拷問を受けると、これよりももっと苦痛を味わうのだろう。


恵梨香さんももしかしたら今頃……。


「痛い……痛いっ!!」


助けに行きたいのに、こんな所で本当にソウルが尽きるまで殺されてしまうのか?


そんなのは嫌だ!


涙を流し、奥歯が折れるかと思うくらいに歯を食いしばりながら、俺は日本刀を杖代わりにして立ち上がった。


ドクドクと、左腕があった所から血が流れる。


「情けねぇツラだなおい、皆、笑ってやれ!」


斎藤は勝利を確信したのか、俺達を取り囲む壁を煽る。


そして、斎藤に促されるように、笑い声が巻き起こった。