誰とも分からない男二人と待つ事10分弱。
ポツリポツリと集まり始めた人達が、ビルの入り口を取り囲み始めた。
そして、気付けば俺を中心に人の壁が出来ていて……蟻一匹抜け出せないようになっていたのだ。
「道を開けろ!!お前ら、邪魔だ!!」
そんな中、壁に隙間が出来て、男が誰かを先導するように歩いて来たのだ。
先頭の男は誰か知らない。
だけど……その後ろにいる人物には見覚えがあった。
「どうぞ!斎藤さん!!」
先を行く男にそう言われて、俺の前に現れたのは……斎藤だった。
俺と恵梨香さんが二人掛かりで戦って、何とか勝てた相手が再び俺の目の前に。
「よう……会いたかったぜ、クソガキ!!」
その表情は怒りに満ち溢れていて、明らかに俺に殺意を向けているのが分かる。
「斎藤……」
俺はそんな殺意に圧されるように、腰を低く構えた。
「斎藤『さん』だろうが!死神はどうした?テメェが死んだって事は、あいつも死んだか?」
眉間にシワを寄せ、俺に手を伸ばして尋ねる。
まさか……俺が死ぬのを待って、部下に見張らせていたなんて、考えもしなかった。
ポツリポツリと集まり始めた人達が、ビルの入り口を取り囲み始めた。
そして、気付けば俺を中心に人の壁が出来ていて……蟻一匹抜け出せないようになっていたのだ。
「道を開けろ!!お前ら、邪魔だ!!」
そんな中、壁に隙間が出来て、男が誰かを先導するように歩いて来たのだ。
先頭の男は誰か知らない。
だけど……その後ろにいる人物には見覚えがあった。
「どうぞ!斎藤さん!!」
先を行く男にそう言われて、俺の前に現れたのは……斎藤だった。
俺と恵梨香さんが二人掛かりで戦って、何とか勝てた相手が再び俺の目の前に。
「よう……会いたかったぜ、クソガキ!!」
その表情は怒りに満ち溢れていて、明らかに俺に殺意を向けているのが分かる。
「斎藤……」
俺はそんな殺意に圧されるように、腰を低く構えた。
「斎藤『さん』だろうが!死神はどうした?テメェが死んだって事は、あいつも死んだか?」
眉間にシワを寄せ、俺に手を伸ばして尋ねる。
まさか……俺が死ぬのを待って、部下に見張らせていたなんて、考えもしなかった。