『お前ら、適当にいたぶって良いよ。そのガキの方は南軍だから殺しても良いけど、その女は殺すな。動けなくなるまで痛めつけてやれ』
その声に、男達の表情が変わる。
「殺さなきゃ何しても良いって事だよな?よっしゃ!気合いが入るぜ!」
「あーあー、これだから男は。やる事しか考えてないのかね」
俺達を……いや、恵梨香さんを見定めるようにジリジリと迫る男達。
その数、女も含めて14人。
「圧倒的不利だな……殺さないと殺されるぞ。少年、やれるか?」
恵梨香さんと背中合わせ。
肘でつつかれた俺は息を飲んだ。
「殺ります。こんな所で死ねないですから」
交差する殺意の中、俺は覚悟を決めた。
身体が震える……手や額に汗が滲む。
呼吸を整えて、いつでも日本刀を抜けるようにして。
「行くぞ!!」
恵梨香さんのその声に、背中を押されるように、俺は大きく一歩踏み込んだ。
いきなり動いた俺達に驚く様子も見せずに、男達は武器を構えて防御姿勢を取る。
バールを斜めに構えているけど……それで防御するよりも速く、振り抜いた俺の日本刀が、男の首を刎ねた。



