殺戮都市

俺の言葉に、心底呆れたように大きな溜め息を吐く。


何か間違った事を言ったか?


確かに何をしていても、俺が理沙に言わなきゃバレない話ではあるけど。


「東軍に来たって事は、彼女が東軍にいるんでしょ?だったら諦めなよ。きっとその彼女、もう他の誰かとやってるよ?会っても彼女の方が気まずくて、別れを告げられるかもしれないし」


優のその言葉を聞いて……俺はハンマーで殴られたような衝撃を受けた。


理沙が……他の誰かと?


だから俺に別れを……。


そんな事を考えたくはないけれど、そう考えればあの言葉の理由が分かる。


でも……。


「そ、そんなはずない。俺と理沙は南軍と東軍で敵同士だから……殺し合わなきゃならないから、別れを……」


「あー、なんだ。もう別れたんだ。だったら間違いないよ。100%他の男に寝取られたね」


そう言い終わるより早く、俺は立ち上がり優に詰め寄った。


そして襟元を掴み、優をソファの背もたれに押し付けていたのだ。


「言うな!理沙はそんなやつじゃ……そんな理由で別れを切り出したんじゃない!」


怒りでの行動か、悲しみでの行動かは俺自身にも分からない。


だけど、それ以上は言って欲しくなくて、気付いたら俺は優の上に乗っていた。