殺戮都市

「優は何で黙ってんの!?あんたは逃げられて良かったよね。うちらが殺されたのに、トイレから逃げたんでしょ!?」


「私はソウルがないんだから仕方ないでしょ!それに……私は何も見てないから、どんな人がいたかも分からないけど」


優……俺が逃がした女の子は、約束を守って何も言っていないのか。


殺したやつらが生き返って、仲間を引き連れてやって来たという事か。


俺の行動が、ピンチを生んだわけではないと知って、少し安心した。


恵梨香さんの方を見てみると、脚を上げてホルスターのトンファーを手に取っている。


殺しても、仲間を呼ばれてさらに大人数で探す。


その危険性は恵梨香さんにとっては想定内で、今までそうして生きて来たのだろう。


俺にはとても真似出来そうにないけど……今は付いて行くしかなかった。


「亜美はここに隠れているんだぞ?良いな?」


「う、うん……」


繋いだ手を放し、いつでも日本刀を抜ける体勢で待ち構える。


路地の両側。


罠を張るように、七人の男女の動きを見る。


「まあ、こいつらが言ってる事が本当だとしても、これだけいたら大丈夫だろ。良い女がだったら、俺が最初な」