殺戮都市

う……バレてる。


その割りには俺を怒るでもなく、こうなる事が分かっていたような口調だけど。


「す、すみません……ソウルが0だって言われて、それで……」


あっさりとバレた嘘をいつまでも引きずるわけにはいかない。


「そんな事を言って。本当は少年の好みのタイプだったんじゃないのか?だから少しでも良い所を見せたくて逃がした。大方そんな所だろう?」


「ち、違いますよ!顔なんて覚えてませんし」


本当にどんな顔だったのか。


仮にどれだけ可愛かったとしても、恵梨香さんには遠く及ばないだろう。


その程度の印象しか残っていないのだから。


「まあいい、お説教は後でするとして、早くここから出ないとまずいな。少年が逃がしたという事は、誰かにこの場所が知られると考えるべきだからな」


約束はさせたけど、その可能性は否定出来ないな。


逃がした女の子だけじゃなく、殺した二人の女の子が人を引き連れて戻って来る可能性だってあるのだから。


「すみません。亜美を起こします」


「そうしてくれ」


恵梨香さんの前を通り、カウンターの中でまだ寝ている亜美に近付いて肩を叩いた。