殺戮都市

だけど俺は、ソウルがないと聞いてしまって悩んでいた。


「……端末を見せてみろよ。俺を騙そうったってそうは行かないぞ」


ある意味、それは俺の賭けだった。


人を殺すのに、ソウルの数なんて本当は関係ないけれど、生き返る事が出来るなら罪悪感も少しは薄れる。


この女の子が嘘を言っている。


死にたくないだけなのだと思いたかったけど……女の子が取り出した端末のソウルの数は本当に0で、俺をさらに悩ませる事になったのだ。


「ね?ね?う、嘘じゃないでしょ?あ、あんたも高校生みたいだし、仲良くしようよ。そ、そうだ、殺さないでくれたら良い事してあげるから……殺さないでぇ」


俺の腕が赤く光っている事に気付いたのか、恐怖に震えてそう懇願する。


結局……それなのかよ。


この街の人間は、ソウルか性欲処理でしか人を見ていないのか?


奈央さんや恵梨香さんに欲情した俺が人の事は言えないけれど。


だけど、この女の子の言う事を信用するわけにはいかない。


良い事をしている最中に、隙を突いて殺される……あり得ない話じゃない。


「ダメだ……どんな条件を出されても、俺は……」


言葉を発するたび、女の子も、俺も、追い込まれて行った。