殺戮都市

突然の俺の侵入に、驚いた表情を浮かべる女の子。


「なな、何よあんた!!へ、変態!スケベ!誰か助けてっ!」


いきなり騒ぎ出して、今度は俺が驚く。


その声に一瞬怯んだ隙を……女の子は見逃さなかった。


便座に座りながらも、左手で警棒を取り出して俺の右のすねを打つ。


ゴンッという音と共に、冷ややかな痛みが足から駆け上がって来る。


「痛っ!!こ、こいつ!!」


確かに痛いけど……我慢出来ないほどじゃない。


この体勢で、さらにこの状況。


力も乗っていなかった事が、俺を仕留められなかった大きな理由。


そして……俺は、女の子のあごに、日本刀の刀身を添えた。


「動くなよ……動けば苦しむ事になる」


動かなければ、楽に殺してやる事も出来るんだ。


なんて、いつも間にか人殺しの考え方になっている自分が嫌だった。


「ちょ、ちょっと……こ、殺さないで。お願い!殴っちゃったけど謝るからさ。私、もうソウルがないんだよ。次に死んだら……生き返れなくなるよ!」


自分が殺されるかもしれないという状況になって、やっと命乞い。


俺以外の人間にそんな事を言っても、容赦なく殺されているだろう。