殺戮都市

殺した女の子達が光の粒に変化して行く。


それを見ながら、完全に死んだわけじゃないんだと安心した。


「さて、まだ一人残ってるけど……出て来た所を仕留めるか」


外から、この光の粒が見えないかと不安になるけれど、恵梨香さんはさほど心配していない様子。


「少年がやれ。私は入り口を守る」


「お、俺ですか!?」


もう、どんな反応をして良いか分からない。


俺は人殺しにはなりたくない。


だけど、もうすでに何人も殺していて、そんな想いは邪魔になるだけだというのは理解している。


だからこそ、身体が動く。


緩やかに崩壊して行く俺の想いが、トイレのドアの前まで足を動かした。


まだ入っているのかと、ドアに耳を近付けて中の音を確認する。


……やってる事はただの変態だな。


それに、もしも中の音が聞こえるのなら、中からも俺達の声が聞こえてるんじゃないの?


ドア一枚隔てて、向こう側ではすでに武器を構えて待っているかもしれない。


そう考えると、悠長に待ってなんていられないな。


通信機能で仲間を呼ばれたら、それこそ一大事だから。


色んな覚悟を決めた俺は、ドアノブに手を掛けた。