殺戮都市

自分でも不思議なほどスムーズに身体が動いた。


女子高生の腹部を捉えた俺の日本刀が、まるで豆腐でも切るかのようにその身体を切り裂いて行く。


一気に振り抜いた日本刀は女子高生の身体の中を横に通り抜けて……。


ズルリと崩れ落ちる女の子の上半身。


俺はそれを見ないように天井を見上げ、恵梨香さんの方を見た。


恵梨香さんは手慣れたもので、もう一人の女の子はすでに床に伏していたのだ。


「迷いがなくなったじゃないか。こんなにあっさりと人を殺せるようになっているとは思わなかったよ」


そんな事を言われても嬉しくないんだけどな。


「ま、迷いがないわけじゃないですよ。今でもずっと迷ってます」


死んでしまって、亜美を一人にしたお姉ちゃんのように。


大切なものを守る為に、大切なものを守ろうとした人を殺す事になる。


俺達の行動は、全てその可能性を秘めているのだ。


「迷ってでも、自分の信じた道を突き進むしかないんだ。この子を守りたいと思っているなら、途中では投げ出せないぞ」


言われなくたって分かってる。


だからこそ、早く亜美を保護してくれる人を見付けたいのだ。