殺戮都市

どれだけバカな事を言っていても、もしかしたら優しくて、亜美を預けられるかもしれない……。


なんてほんのちょっぴりでも考えてしまった自分が情けない。


会話の通り、こいつらはどうしようもないやつらだった。















「下衆め……自分の言動を恥じながら死ぬが良い」
















俺より早く、恵梨香さんがカウンターの陰から飛び出して、女子高生にナイフを向けていた。


何の合図もなしに……恵梨香さんもまた、今の発言に怒りを覚えたのか。


「な、何こいつ!まさか本当に死神……」


と、一番こちらに側にいた女子高生がそこまで言った時、その声は続きを発せられなくなった。


素早く詰め寄って振り抜いたナイフが、女子高生の喉を切り裂いたのだ。


当の本人も、その後ろにいる女の子も、何が起こったのかまだ気付かない様子で。


パクパクと口だけ動かす女の子が、やけに滑稽に見えた。


……なんて考えている場合じゃない。


恵梨香さんに続いて飛び出した俺は、日本刀を握り締めて女の子に詰め寄った。


突然出て来た二人の人間に驚いたのだろう。


慌てて武器を振り上げるけど……それより早く、俺の武器が腹部に襲い掛かった。