殺戮都市

その声で、バカ騒ぎをしていた二人のお喋りは止み、警戒し始めたのが分かった。


危ない……もう少し遅ければ、小さな物音にも気付かれて、移動もままならない所だった。


「今さ、声がしたよね?ずっと話を盗み聞きしてたってわけ?」


「だとしたら変態だね。罪滅ぼしに、うちらの為に頑張って働いてもらわないとさ」


好きな事を……お前らが勝手に入って来て勝手に騒いでただけだろうが。


聞きたくもない話を聞かされて変態呼ばわりとは、こいつらの頭の中はどうなってるんだ。


カウンターの横から覗くと、二人の女の子、それも見た事のない制服を着た女子高生らしき人物が、鎌とホッケーのスティックを持って立っていた。


ゆっくりと……警戒しながらカウンターへと近付く。


「出て来なよ。あんたも戦闘に参加する為にこんな所にいるんだろ?だったらうちらは味方だろ?」


まさかこんな深い場所に、南軍と北軍の人間が隠れているなんて思わないんだろうな。


警戒……と言っても、ほとんど無防備な状態で。


武器を取り出したのは反射的な行動だったのだろうという事が分かる。


「もしかして死神かもよ?ほら、そんな話してたじゃん」