殺戮都市

「て、敵陣にいるんだぞ。そんな事を言ってる場合か」


言い出したのは恵梨香さんなのに……。


調子に乗って追求した俺も悪いけどさ、いきなりバッサリと切り捨てなくても良いじゃないか。


こんな状況だけど、分かった事が一つある。


恵梨香さんは、絶対に今まで誰とも付き合った事がない。


こんなに綺麗な人なのに、それは勿体無いなあ。


でも、裸を見られても隠そうともしなかったし……本当の所はどうなのか分からない。


「分かりましたよ……って、誰か来る!」


もう少し恵梨香さんが恥ずかしがる所を見たかったけど……三人くらいの人影がこちらに向かって来ていたのが見えたから。


俺はカウンターの下に身を隠して、耳を澄ました。









カランカラン……と、独特のベルの音が聞こえて、ドアが開いた。


「あー、戦闘めんどいよねー。敵に捕まったら一生性奴隷でしょ?戦うのやめようかな」


「何言ってんの。あんたは別にそれでも良いでしょ?今まで何百人の男としたんだよ」


「トイレどこ?おしっこ漏れちゃうよ」


俺達に気付いたわけじゃない……だけど、この狭い店内で東軍の人間が三人。


状況としては、かなりまずいと言える。