殺戮都市

俺の話を全然聞いてないな。


亜美の為だって言ってるのに。


「こんな街でどうやって新しい恋人なんて……それに、俺が若いって、恵梨香さんも十分若いでしょ?」


何歳ですか?なんて、女性に年齢を聞くのは失礼だってテレビなんかでは良く言っている事だし。


「若くはないさ。もう20代の真ん中くらいだからな」


やっぱり全然若いじゃないか。


「俺と比べても差は7つくらいでしょ?年上のお姉さんって素敵じゃないですか」


その言葉に深い意味はなく、ただ思った事を言っただけなのに、恵梨香さんが驚いたように俺を見たのが分かった。


「バ、バカな事を言うな!私と少年だぞ!?何をバカな……」


なぜか慌てふためく恵梨香さん。


一体何を勘違いしているのか。


確かに恵梨香さんは綺麗でスタイルも良いし、文句の付けようがない女性だけど、俺と釣り合わないって事は分かってる。


それに、理沙と別れたつもりはないのに、そんな事を考えるわけないじゃないか。


「何か、凄い勘違いしてません?あ、でももしも僕が付き合ってくれって言ったらどうします?」


俺がそう尋ねると、恵梨香さんはさらに恥ずかしそうに顔を伏せた。