そんな恵梨香さんに何も言えずに、僅かな時が流れた。
喫茶店の外を見ると、光の壁に続々と人が集まり始めている。
俺が初めて防衛に参加した時の比じゃない。
その時の数倍の人が、戦闘開始を待っていたのだ。
「真治少年、見付かるなよ?この戦力差だ。敵と知られれば、間違いなくやられるぞ」
「わ、分かってますよ……だけど、この中に理沙がいるかもしれないから」
そんなに簡単に見付かるはずがないという事は分かってる。
東軍の陣地とはいえ、何本もある道のうちの一つ。
そんな偶然があるとは思えないけど、確認しないわけにはいかなかった。
「別れを告げられた彼女をよくもまあそこまで信頼出来るな。少年は過去の恋愛を引きずるタイプなのか?」
「いや、だから……そんな話じゃなくて、亜美の事をですね」
本当は、恵梨香さんの言うように引きずっているだけだというのは分かってる。
あの別れに納得なんて出来ないし、元の世界に戻る事が出来れば……この街の事なんて忘れて、元通りになれると思いたいから。
「そんな相手は忘れて、新しい恋人を見付けた方が良いと思うぞ?まだ少年は若いんだから」
喫茶店の外を見ると、光の壁に続々と人が集まり始めている。
俺が初めて防衛に参加した時の比じゃない。
その時の数倍の人が、戦闘開始を待っていたのだ。
「真治少年、見付かるなよ?この戦力差だ。敵と知られれば、間違いなくやられるぞ」
「わ、分かってますよ……だけど、この中に理沙がいるかもしれないから」
そんなに簡単に見付かるはずがないという事は分かってる。
東軍の陣地とはいえ、何本もある道のうちの一つ。
そんな偶然があるとは思えないけど、確認しないわけにはいかなかった。
「別れを告げられた彼女をよくもまあそこまで信頼出来るな。少年は過去の恋愛を引きずるタイプなのか?」
「いや、だから……そんな話じゃなくて、亜美の事をですね」
本当は、恵梨香さんの言うように引きずっているだけだというのは分かってる。
あの別れに納得なんて出来ないし、元の世界に戻る事が出来れば……この街の事なんて忘れて、元通りになれると思いたいから。
「そんな相手は忘れて、新しい恋人を見付けた方が良いと思うぞ?まだ少年は若いんだから」



