殺戮都市

「おやおや、真治少年は幼女が好きだったのか?いくら私の裸を見ても興奮しないわけだ」


「ち、違いますよ!興奮しないわけないじゃないですか……」


そうじゃないだろ。


興奮するとかしないとか、そんな事を伝えたいわけじゃない。


人として、小さな亜美が安心出来る場所が見付かるまでは、一緒にいてやりたいだけだって言いたいだけなのに。


そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、フフッといたずらっぽく笑い掛ける。


「冗談だよ。少年は優しいだけだって事は分かってる。だけどどうするつもりだ?当然の事ながら、私は東軍に知り合いなんていないぞ?」


「そう……ですよね。それは分かってるつもりです」


恵梨香さんは北軍なんだ。


東軍のキングを破壊すれば、恵梨香さんはこの世界から解放されて元の世界に帰る事が出来る。


だけど恵梨香さんはそれをしようとしているようには見えない。


それが目的だとすれば、何も南軍に来る必要なんてなかったはずだ。


背中を任せられる人を探している……だったか。


もっと別の……もっと大きな事をしようとしているんじゃないかと思えてならなかった。