殺戮都市

恵梨香さんと別れてからあった事を、外から見えないように俺もカウンターの中に入って話していた。


バーコードに助けられた事、亜美と出会って弓長との戦闘、そしてあの男との戦闘の事も。


「だからこんな子供が。どうするつもりだ?自分の身を守れないなら、連れて行く事なんて出来ないぞ?」


疲れてしまったのか、話の途中で眠ってしまった亜美を見て、恵梨香さんは呟いた。


連れて行く事は出来ないと言っても……一人で置き去りにする事も出来ない。


「こいつ、自分を守ってくれてたお姉ちゃんが死んでしまって、一人になってしまったんですよ。せめて誰か、優しい人に保護してもらえれば……」


俺だって、こんな小さな子供の扱い方なんて分からないし、連れて歩くわけにもいかないとは分かってる。


恵梨香さんも子供が好きって感じじゃないし……俺みたいに無茶を要求されたら可哀想だ。


「敵地でそんな人間をどうやって探す?私達の素性が知れてしまえば、姿を見られただけで警戒されてしまうんだぞ?」


「分かってますよ……だけど、話が分かる人が一人くらいは……」


そう言いはするものの、俺の頭の中には理沙の顔しか思い浮かんでいないのだけど。