殺戮都市

考えれば考えるほど、俺の弱さが露呈される。


散々殴られたけど、痛みがあるだけでソウルを使いたくない。


亜美の手を引いてその場から離れた俺は、恵梨香さんが待っているはずの喫茶店へと急いだ。


誰にも会わないように……時には身を潜めて、道を歩く。


そして……なんとか辿り着いた喫茶店。


東軍の人間がここにいるかもしれない。


警戒をしながらドアを開けて中に入ると……。














「そこにいるのは誰だ?用がないなら立ち去った方が身の為だぞ?」

















聞いた事のある声が、カウンターの向こうから聞こえてきたのだ。


「恵梨香さん?俺ですよ、真治です。やっと到着した……」


亜美と一緒に近付いたカウンター。


黒い影が、頭のメットを脱いでいるのがぼんやりと分かった。


「……意外だな。まさか本当に辿り着けるとは思わなかった。待ちくたびれたが、待っていて正解だったようだな」


そりゃあ、一時間以上休んでたし、恵梨香さんと比べたら来るのも遅いだろうけど。


色々あったんだから仕方ない。


「何度か死にかけましたけどね……」