俺がこんな攻撃をするとは思っていなかったのだろう。
慌ててナイフで受けようと腕を振り上げるけど……勢いが付いている俺の攻撃の方が速かった。
一気に振り下ろした日本刀に確かな手応え。
目の前の男が振り上げた腕を切り落とし、胸元から股に掛けて縦に筋が入った。
飛び散る血飛沫、地面に膝を突く男。
斬られた腹部から内臓がこぼれ落ちて、男はその上に倒れ込んだのだ。
「はぁ……はぁ……おえっ!」
緊張感と内臓の気持ち悪さに、吐きそうになりながら、俺は亜美を見た。
返り血を浴びて血塗れになった俺に怯えているのか、不安そうな表情を向けている。
この街にいて慣れているのか、泣き叫ばないのはありがたい。
「お、お兄ちゃん……」
「大丈夫だ……終わったよ」
俺が勝てたのは……油断してくれたからなんだろうな。
絶望するくらいに追い詰めて、勝利を確信して攻撃を避けた時に最大の隙が生まれた。
斎藤の時もそうだったけど、実力差があるやつが相手では、そういう勝ち方をするしかないのだ。
ヤケクソになった俺が、冷静に武器の持ち替えをするはずがないという思い込みがあったのだろう。
慌ててナイフで受けようと腕を振り上げるけど……勢いが付いている俺の攻撃の方が速かった。
一気に振り下ろした日本刀に確かな手応え。
目の前の男が振り上げた腕を切り落とし、胸元から股に掛けて縦に筋が入った。
飛び散る血飛沫、地面に膝を突く男。
斬られた腹部から内臓がこぼれ落ちて、男はその上に倒れ込んだのだ。
「はぁ……はぁ……おえっ!」
緊張感と内臓の気持ち悪さに、吐きそうになりながら、俺は亜美を見た。
返り血を浴びて血塗れになった俺に怯えているのか、不安そうな表情を向けている。
この街にいて慣れているのか、泣き叫ばないのはありがたい。
「お、お兄ちゃん……」
「大丈夫だ……終わったよ」
俺が勝てたのは……油断してくれたからなんだろうな。
絶望するくらいに追い詰めて、勝利を確信して攻撃を避けた時に最大の隙が生まれた。
斎藤の時もそうだったけど、実力差があるやつが相手では、そういう勝ち方をするしかないのだ。
ヤケクソになった俺が、冷静に武器の持ち替えをするはずがないという思い込みがあったのだろう。



