殺戮都市

「こんな時にガチャかよ。お前、頭がおかしくなったのか?」


ハッと鼻で笑って、俺を見下ろす男。


確かに、俺もどうにかしてると思うよ。


星5レアの武器を持っていても勝てないのに、この渦の中から出る武器にどれほどの期待をすれば良いのだろうか。


日本刀から手を離し、渦に手を入れて、何かを掴んだ俺は……勢い良くそれを引き抜いた。

















手にしていたのは……全長30センチ程度のハンマー。


いわゆるトンカチというやつで、この状況を打開するとは到底思えない物だった。


レアリティは当然星3。


ゲームをしていて、有料ガチャで味わうガッカリ感を大きく上回る絶望感に包まれた。


「運にも見放されたな。まあ、笑えたけどな」


男の言う通りだ。


ガチャでアイテムを手に入れて、こんなにガッカリしたのは生まれて初めてだ。


だけど、だからと言って大人しく死ぬなんて出来ない。


どうせダメなら……死ぬまでは足掻いてやる!


「うわああああああっ!」


ハンマーを振り上げ、半ばヤケクソ気味に男に襲い掛かる。


リーチも短い、頭部に当たらなければ致命傷になりそうにもない。


そんな武器の攻撃が男に当たるはずはなかった。