殺戮都市

男が部屋に入って、1分も経たないうちにロビーに出て来た。


ますます不機嫌そうな表情を浮かべて。


「……おい、ガキ。いつ死んだんだよ。どおりで約束の時間に来ないはずだぜ」


「えっと……前の戦いが終わって、帰って来たら……眠ったんだけど起きなくて」


「あー……どうしてくれんだよ。美咲がいなきゃ話になんねえ。誰が俺の性欲処理をするんだよ。お前がするか?あぁ?」


そう言って男は、亜美に近付いて前髪を掴んで強引に立たせた。


こいつ……亜美を保護するつもりなんてない。


「するって……な、何を?」


怯えたような声を出す亜美。


「冗談に決まってんだろ。テメェみたいなションベン臭いガキに興味なんてねえよ。良いか?教えてやるよ。美咲は俺の性欲処理係だったんだよ。テメェを殺すって脅したら、簡単に落ちたぜ」


なんて事を言うんだ、こいつは。


今すぐにでも飛び出して、ぶっ殺してやりたいけど……亜美が近くにいる。


もしも亜美を盾にされたら、俺にはそれを避けて攻撃出来る力はないから、亜美まで殺してしまう。


「だからよ、テメェはもう誰にも守ってもらえねぇって事だよ。でもまあ、ガキが好きな変態野郎はいるかもしれねえな」