殺戮都市

「死んでるんだよ!!それくらい分かるだろ!お姉ちゃんはもう動けないんだ!」


どうにかして分からせてあげたい。


いつまでも引きずっていても、気付いた時に辛くなるだけだと思っていたけど、俺の行動は本当に正しいのか分からない。


無駄に亜美を混乱させているだけなんじゃないか。


こんな事を言うのは間違っているんじゃないかと。
















「そんな事を言うお兄ちゃんなんて嫌い!お姉ちゃんは死んでなんかいないの!今はまだ寝てるだけなんだから!放してよ!もう出て行ってよ!」

















亜美にそう言われて、俺は手を放した。


泣き叫ぶ女の子をなだめる言葉も行動も取れないと思ったから。


俺は……何の為にお姉ちゃんが死んだなんて言ったんだろう。


お姉ちゃんは生きていて、話もしてくれると思っている亜美を完全に否定して。


その言葉に責任も取れないのに、年上ぶって諭そうとしただけだ。


「ごめん……出て行くよ」


これ以上は何も言えない。


自分の言動が亜美を傷付けてしまった。


そんな想いが強くて、泣きじゃくってお姉ちゃんを抱きかかえる亜美を見ていられなかったから。